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2024年04月20日(土)
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【オトれぽ】ライブレポートNo.13  ATARI TEENAGE RIOT

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【オトれぽ】ライブレポートNo.13  ATARI TEENAGE RIOT

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ATARI TEENAGE RIOT JAPAN TOUR 2011@恵比寿 LIQUIDROOM


今回は、デジタル・ハード・コア・バンド、アタリ・ティーンエイジ・ライオットの単独公演のため、開催場所である恵比寿へ出発!サマーソニック10以来、ライブを観るのは久しぶりだ。単独公演ともなれば、ライブの激しさを増強させることは暗黙の了解。高ぶる気持ちを抑えながら会場へ到着!

開催場所の恵比寿LIQUIDROOMのロッカー前には、既にファンが集結していた。漆黒の「ACTIVATE!」Tシャツ姿が一段と際立つ。19時近くになった頃、フロアの地下入り口が開場となり、チケットの番号順に、次々と入口付近にファンが押し寄せていた。筆者も受付を終えフロアがある地下へと向かった。

そして、フロア内がファンで埋め尽くされた頃、ステージにスタッフが登場。注意喚起のアナウンスを始めた。注意喚起の内容を簡潔にいうと、迷惑行為をしたら退場になるというもので、フロア内が少しどよめいていたが、今日はあのアタリ・ティーンエイジ・ライオットが東京に降臨しているのだ。とくに注意喚起に違和感などは感じず、逆に自然というか当たり前のようにすら思えた。

ATARITEENAGERIOT


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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

20時過ぎた頃、本日のゲスト9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)が登場。9mmアタリとの繋がりは、彼等のライブのSE(登場曲)にアタリの代表曲である「Digital Hardcore」を使用し、以前からアタリのファンであったことや、韓国の音楽フェスで彼等がアタリと対面し、その時にフロントマンのアレックから「今度、対バンしよう」と言われたことから、今回のゲストに抜擢された。ジャンルは違えど、轟音ギター炸裂の激しいライブアクトはアタリとも通ずる。約40分間、白熱したステージをみせつけ9mmのライブが終了!すると一旦、ステージの幕が閉じられてしまい、セッティングの様子が全く見えなくなってしまった。その間フロア内では、オーディエンスの大移動が始まり、少しでもステージ付近でライブを堪能するため、フロア内の隙間という隙間を埋め尽くしていった。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

フロア内がぎっしり満杯状態と化し、21時過ぎたところでステージの幕が開いた。ステージの壁面にはアタリのロゴマーク入りのバックドロップ幕(バンドのロゴ入りの幕)が鮮烈な印象を与え、レッドの照明が点滅し、重低音のデジタルサウンドがビリビリとフロア内に鳴り響く。激しく揺れるアタリのフラッグと原発反対のプラカードがフロア内の雰囲気を急上昇させていく中、遂にアタリ・ティーンエイジ・ライオットのメンバー3人(アレック・エンパイア、ニック・エンドウ、CXキッドトロニック)がステージに降臨!大興奮の大歓声と拍手でメンバーを迎い入れた。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

メンバーのニック「トウキョー!アタリ・ティーンエイジ・ライオット!」と叫び1曲目「Activate!」がスタート。一瞬でフロア内はモッシュの嵐。「ヘイ!」と雄叫びのような掛け声がフロア中から沸き起こり、電光石火の激しい照明が一段と気分を高ぶらせていく。アレックは体をひねりながらジャンプし、ステージ上を縦横無尽に動き回り、猛烈な声量で歌い上げていた。そして、デジタルロック全開の2曲目「The Only Slight Glimmer of Hope」から、間髪いれず3曲目「Black Flags」へと繋げていった。重低音が底から突き上げるように体に伝わり、デジタルサウンドが全身を支配していく中で、CXキッドトロニックがアグレッシブなMCを繰り広げ、オーディエンスを捲し立てていた。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

それから4曲目は、デジタルパンクサウンドの「Shadow Identity」の演奏が始まり、ニックのパンクっぽく可愛らしい声質がフロア内に浸透していく。小柄でスリムなスタイルなのだが、アレック同様、ズバ抜けた声量の持ち主であり、女性であの声量をキープしながら歌えるボーカリストの存在は稀有だと言える。続く5曲目からは、活動初期などにリリースされたアタリの名曲「Into The Death /No Remorse」「Too Dead For Me」「Atari Teenage Riot」などが披露されていくと、フロア内はサウナ状態!汗が蒸発し湯気となって空間を漂う光景に異様な雰囲気を感じていた。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

ライブの中盤、11曲目「Rearrange Your Synapses」では、アレック「ゴオォォォ~!!」という掛け声にノックアウトし、12曲目の「Is This Hyperreal?」の渦巻くような怪しいデジタルサウンドがスタート!徐々に雄叫びを上げるように歌うアレックの姿に魅了されていった。轟音、爆音、歓声が混在していた状態だったため、全て聴き取れかなかったが、アレックはこの楽曲の歌詞を一部変更し、今の日本の現状についてシャウトしていたのが胸に残った。ラスト曲は、彼等の代表曲「Speed」を披露。弾け出すように「スピード!」コールが上がり、ダイブ者が続出していった。この楽曲が持っている、強力に人を引き付けるパワーに圧倒され、その余韻を残したままステージが終了。メンバーがステージから降りていった。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

しかし、即行でオーディエンスからアンコールを煽る拍手が沸き起こる。それに応えるため、再びステージにメンバーが登場。アンコール曲は「No Remorse」「Start The Riot」が披露され、ズンズンしたビートに歪んだギター音に合せて鼓動を上昇させながら、「Collapse of History」へと続き、アンコールラストは、彼等の名曲「Revolution Action」の演奏が始まった。メンバー3人の絶妙な掛け合いにフロア内の温度も頂点に達し、照明の点滅が激しさを増加。歪んだノイズを膨らませながら激烈爆音会が終了した。

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(画像提供:BEATINK/photo by TEPPEI)

そしてメンバーもステージから去り、フロア内に照明がついて出口に向かう途中、なんと再びアレック・エンパイアがステージに降臨!予想外の出来事に、フロア内に残っていたオーディエンスがステージに群がっていた。アレックの情熱的な姿勢にひれ伏す思いが込み上げる。最後の最後まで神々しいほど強烈な存在感を放っていた。

(成田 早那)

ATARI TEENAGE RIOT JAPAN TOUR 2011@恵比寿 LIQUIDROOM 2011/11/17(木)


-セットリスト-
1.Activate!
2.The Only Slight Glimmer of Hope
3.Black Flags
4.Shadow Identity
5.Into The Death/No Remorse
6.Too Dead For Me
7.Atari Teenage Riot
8.Sick To Death
9.Midijunkies
10.Get Up While You Can
11.Rearrange Your Synapses
12.Is This Hyperreal?
13.Codebreaker
14.Blood In My Eyes
15.Speed
-アンコール-
16.No Remorse
17.Start The Riot
18.Collapse of History
19.Revolution Action

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(画像提供:BEATINK/BEATRECORDS)

ATARI TEENAGE RIOT
『Riot in Japan 2011』
2011/12/17 ON SALE
DIGITAL HARDCORE RECORDINGS / BEAT RECORDS

※限定100枚のみTシャツ付き限定盤!
2011年11月17日(木)に恵比寿 LIQUIDROOM開催された
ATARI TEENAGE RIOT東京公演を凝縮音源化!
完全限定生産。

外部リンク


「BEATINK公式HP」
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