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【音源発掘 vol.38】『ドリームハイ・オリジナルサウンドトラック』

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【音源発掘 vol.38】『ドリームハイ・オリジナルサウンドトラック』

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2011年リリース

2011年に韓国で放送されたドラマ『ドリームハイ』には、2PMのテギョン、ウヨンをはじめ、miss Aのスジ、IU、T-ARAのウンジョンなど、多くのアイドルが出演した話題作だ。韓国でも前評判はただのアイドル・ドラマだと思われていたが、アイドルたちの演技の実力は前評判を見事に覆した。そしてこのドラマの最も注目すべき点は、使用された曲のクオリティが非常に高いということだ。

ドリームハイ・オリジナルサウンドトラック

(画像はAmazonより)

『ドリームハイ』で使用された曲のほとんどは、パク・ジニョンが作ったもの。彼はドラマにも教師のヤン・ジンマン役で出演しており、時にキーボードを弾きながら歌い、時にキレのある動きでダンスも踊るオールマイティな教師を演じた。彼がなぜ歌って踊れるかと言うと、確かな理由がある。彼は以前、歌って踊れるソロのR&Bシンガーとして活動した経緯がある。その後、音楽プロダクション・JYPエンターテインメントを立ち上げ、プロデュース活動と並行してピ(Rain)やワンダーガールズといった有能な人材を育成することになる。現在、JYPには2PMや2AM、miss Aが在籍し、韓国の4大プロダクションにまで成長した。

パク・ジニョンはもともとブラック・ミュージックに傾倒しているため、『ドリームハイ』の曲もブラック色が少なからず含まれている。しかしその色はキャッチーなメロディーの展開と、ポップス寄りのアレンジによって程よく中和され、最大多数のアイドル・ファンはもちろん、ブラック好きの若者にも訴求できるサウンドを創り上げることに成功した。このドラマが学園もののアイドル・ドラマに留まらなかったもう一つの理由は、音楽の追及も怠らなかった、ということではないだろうか。2PMやT-ARA、miss Aはエレクトロ・ポップスの曲が多いだけに、ブラック・ミュージックを歌うことは珍しい。エレクトロでは隠れがちなヴォーカルの繊細な表現を披露する機会が与えられ、そのチャンスを逃さず期待に応えたアイドルたちの努力と勇気も評価された結果が、ドラマの人気との直結を生み出した。

『ドリームハイ』は2012年1月に韓国で続編のシーズン2が放送され、T-ARAのジヨンやSISTARのヒョリンなどアイドル勢の出演はもちろん、女優のカン・ソラなど若手の俳優陣も名を連ねている。シーズン2は3月に無事放送が終了し、こちらもオリジナル・サウンドトラックが発売されているので、シーズン1が気に入った際は併せておススメしたい。

(松本 良太)

収録曲

1. Dream High-テギョン、スジ、スヒョン、ウヨン、Joo
2. Someday-アイユ
3. My Valentine-テギョン、ニックン
4. 忘れなかったでしょう(If)-パク・ジニョン
5. Maybe-ソンイェ
6. 愛してはいけないだろうか-チャンミン、ジンウン(2am)
7. 行かないで-ジュンス(2pm)、イム・ジョンヒ
8. ある者の夢(Feat. ソヒャン Of Pos)-San E
9. 冬の子供-スジ
10. Dreaming-スヒョン
11. 忘れなかったでしょう(If)(Inst.)
12. Maybe(Inst.)

外部リンク

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