【オトれぽ♪CDレビューNo.31】Clark

（画像提供：BEATINK/BEAT RECORDSより）

クラークは、イギリス・バーミンガム出身のエレクトロ系ミュージシャン。2001年1stアルバム『Clarence Park』をリリースし、世界中から高い評価を得る。ここ日本でも、くるりの岸田氏 が2001年ベスト・アルバムに選出するなどして、当時大きな話題となった。彼のサウンドを言葉で表すと変幻自在いうのではないだろうか？ブレイクビーツ、サウンドスケープ、カットアップ・ビーツなどを取入れ、エイフェックス・ツイン、ボーズ・オブ・カナダ、プレフューズ73を同時に聴いているような気持ちになる。狂気というよりは、影のような、憂鬱な雰囲気を感じさせるアーティストだ。

そして、前作『Totems Flare 』から、約３年を経てリリースされる６枚目の最新作『Iradelphic』は、まるで、別人が制作したのではないかと思わせる作品だ。過去の作品と比べると、驚くほど楽器の音がクリアに聞こえてくる。アコースティック・ギターやピアノの音まで。特に冒頭の「Henderson Wrench」や3曲目の「Tooth Moves」は、アコースティック・ギターが重要なポイントとなって、メランコリックなサウンドをより際立たせている。また8曲目の「Black Stone」のピアノ・ソロにも注目してほしい。儚い美しさが溢れだしてくる。クラークは、今作のレコーディングをオーストラリア、ベルリン、ウェールズ、ブリュッセル、コーンウォール、ノルウェー、ロンドンで行ったとのことで、彼にとって今作は、冒険作といえるのではないだろうか。次へと進む新しい扉を開いたように思えた。

なお、クラークは4月21(土)、22(日)の2日間に渡ってageHa | Studio Coastにて開催される SónarSound Tokyo 2012への出演も決定している。イベントの詳細については、下記、オフィシャルサイトを要チェック！

（成田 早那）



（画像提供：BEATINK/BEAT RECORDSより）


Clark
『Iradelphic』
2012/04/04　ON　SALE
WARP RECORDS / BEAT RECORDS

※日本盤ボーナス・トラック収録/解説書封入

1. Henderson Wrench
2. Com Touch
3. Tooth Moves
4. Skyward Bruise/Descent
5. Open
6. Secret
7. Ghosted
8. Black Stone
9. The Pining pt1
10. The Pining pt2
11. The Pining pt3
12. Broken Kite Footage
13. Lysergic Planes (Bonus Track for Japan)



（画像提供：BEATINK/BEAT RECORDSより）

Clark
『Clarence Park』
2012/04/04　ON　SALE
WARP RECORDS / BEAT RECORDS

※CLARK最新作『Iradelphic』と同時発売であの＜歴史的名作＞が初の日本盤化決定！

※収録曲数は、全28曲にボリュームアップ！

※今回追加される楽曲は、8cm CDとMP3のみの限定リリースだった『Throttle Clarence』の8曲と、未発表曲6曲の計14曲収録。



（画像提供：BEATINK/BEAT RECORDSより）






「BEATINK」

「SonarSound Tokyo 2012」