1997年リリース
前作『OUTSIDE』から短いスタンスで発表された作品。プロデュサーとしてNYのダンス系では有名なマーク・プラティを起用。NINE INCH NAILSなどのジョイントを含むOUTSIDEツアーの中で出来た曲がパッケージングされている。ドラムンベース/ジャングルを大胆に取り入れた意欲作で、前作に比べるとインダストリアル/ダンスミュージックを完全に自分の血肉とする事に成功している。本人曰く
{テクノロジーとオーガニックなものを結婚させたアルバム}前作での大きな音楽性の変化に触れていた事も効果的に動き、本作は割りとすんなりとファンにも受入れられた。
(画像はAmazonより)
ザッカリー・アルフォードがタイトなドラムを叩き、元GANG OF FOURのゲイル・アン・ドーシーが重く存在感のあるベースを披露している。ライブで映えるドラムンベース全開の「LITTLE WONDER」で幕を開ける本作。テクノ・ダンス系が好きならば素直に格好良いと感じるサウンドであろう。自らの陰と陽を歌った「DEAD MAN WALKING」も興味深い。当時、50歳という年齢でありながら、ひたすらポジティブに最先端の音楽に挑戦し続ける姿勢は素晴らしかった。
因みに布袋寅泰氏やhideなど日本にはDAVID BOWIEの影響を色濃く受け継いだアーティストが多く、本作が彼等に大きな刺激を齎したのは間違い無い。特に布袋氏に関しては、日本でのジョイントライヴ&共演を実現させ、後にザッカリー・アルフォードやマイク・ガースンの起用にまで成功している。
(藤崎 実)
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