ミュージック・マガジンを作った男

ミュージック・マガジンを創刊した人物でもある、中村とうよう。2011年7月21日に訃報が伝えられたのは記憶に新しい。ミュージック・マガジン10月号では、中村とうよう氏の追悼特集が掲載されている。とうよう氏と関係を築いたミュージシャン、編集者、ライターなどが彼の人間性を紐解くように、それぞれの言葉で語っている。

特集は、現在の編集長である高橋修氏の文章から始まり、内田裕也のインタビュー、『中村とうようを思い起こさせる一枚』という企画で小西康陽、鈴木慶一、山下達郎らがとうよう氏との思い出を語るなど、盛りだくさんの内容となっている。約30ページに及ぶ膨大な文字量が、中村とうようという男の影響力の大きさを物語っている。
ミュージック・マガジン
(画像はミュージック・マガジン・ウェブサイトより)

長く愛されている雑誌

ミュージック・マガジンは1969年に創刊され、現在も続く息の長い雑誌だ。とうよう氏は1989年4月にミュージック・マガジンの編集長を降りたが、2011年9月号までとうようズ・トークを同誌に掲載するだけでなく、編集内容についてアイデアを出したり指示をしていたようだ。ミュージック・マガジンは、中村とうようの魂が宿っていた雑誌であり、その遺志は受け継がれるだろう。

過去の印象深い記事を集めた本『ミュージック・マガジン増刊 中村とうようアンソロジー』も9月17日に発売されている。とうよう流の音楽ジャーナリズムに触れたい方は、必携本だ。
ミュージック・マガジン
(画像はミュージック・マガジン・ウェブサイトより)

(松本 良太)

ミュージック・マガジン・ウェブサイト