1991年のアルバム「LOVELESS」(画像はAmazon.co.jpより)
英米を中心に90年代以降のロックシーンに計り知れない影響を及ぼしたバンド、
マイ・ブラディ・バレンタイン。その中心人物ケヴィン・シールズが、現在マイ・ブラディ・バレンタインとしての新作に取り掛かっており、年内にフルアルバムとEPをリリースする予定であることを明らかにした。
ギターノイズと甘いメロディの幻想的サウンド
マイ・ブラディ・バレンタインが1980年代後半から1990年代はじめに残した2枚のアルバム「
Isn’t Anything」と「
Loveless」、そして「
glider」などのEP諸作。それらで聴かれたノイジーなギターとミュートされた甘いメロディといった独特のサウンドは、同時代のリスナーやアーティストに大きな衝撃と影響を与えた。
アルバム「Loveless」収録シングル曲「to here knows when」
この名盤アルバム2枚のリマスター盤、そしてEPとして発表された曲や未発表曲を編集した『Ep's 1988-1991』が5月に発売される。ケヴィン・シールズはこれらの編集作業中に「Loveless」の次作として取り掛かっていた未完の音源も聴き直す機会があったようだ。英音楽誌MOJOのインタビューの中で彼はこう話す。「コンピレーション盤に収録した未発表曲よりもいい曲。これをリリースしないのは頭がおかしいと思った」と。
アルバム「Loveless」収録曲「What You Want」
ニューアルバムは完成間近
この再認識をきっかけに
マイ・ブラディ・バレンタインとしては21年ぶりとなるニューアルバムの制作を再開した彼ら。完成まであと数ヶ月とのことで、「不連続な断片で構成された“印象主義的なアルバム”」とケヴィンは新作の概要を説明しており、また、「ドラムンベース的なトラックも1曲収録することになりそうだ」と語っている。
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