(画像はAmazon.co.jpより)
1968年、アルバム『
Gris-Gris(グリ・グリ) 』でデビューしたニューオーリンズ出身のミュージシャン、
Dr.John(ドクター・ジョン) 。現在71歳になる彼が、今年4月に非常に素晴らしい内容のニューアルバムをリリースした。
いまだカルト的人気を集めるデビューアルバム
1950年代から地元ニューオーリンズのクラブなどで音楽活動をしていたドクター・ジョン(本名Malcolm John Rebennack Jr)は1968年に遅咲きのレコードデビューを果たす。デビューアルバム『Gris-Gris(グリ・グリ)』は、ブードゥー教の祝祭や祈祷を背景にしたニューオーリンズの土着的な音楽とサイケデリックロックが融合した非常に呪術的で妖しい雰囲気に溢れており、発表当初こそキワモノ的扱いだったもの、徐々に評価が高まっていく。
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デビューアルバム「Gris-Gris」収録 I Walk On Guilded Splinters
その後、コンスタントに好盤を発表し続けてきたドクター・ジョンが、Black Keys(ブラック・キーズ)のVo・Gダン・オーバックをプロデューサーに迎え、ニューアルバム『
Locked Down(ロックト・ダウン) 』をリリース。ブラック・キーズは2001年に結成されたVo・Gとドラムの2人組で、ストレートで泥臭いロックを聴かせる人気バンドだ。
濃厚なブルース&ファンク
たとえば1970年代前半のローリングストーンズなど、アメリカ南部音楽に根ざした骨太でドス黒い、そして尚且つ艶っぽさもあるロック。ドクター・ジョンの新譜は、そういったものをロックに求めている人には是非オススメしたい濃厚なリズム&ブルースアルバムとなっている。なお、新譜はビルボード誌のチャートにおいて初登場で33位にランクインするなどセールス的にも好調で、この素晴らしいアルバム、そしてドクター・ジョンの存在が少しでも多くの人に知られることは喜ばしいことだ。
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最新アルバム・タイトルトラック Locked Down
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