ボーズは、アレイモジュールスピーカー『RoomMatch』シリーズ(15機種)と、コンフィギュラブル・プロフェッショナルパワーアンプ『PowerMatch』(2機種)を発表している。
『RoomMatch』モジュールには、15種類の指向性パターンが用意されており、単体での使用の他、複数の自由な組み合わせで、同社の“次世代曲線型アレイ”を構築することが可能となっている。
また、壁や天井からの反射を最小限にして、ターゲットエリアに音響エネルギーを正確に放射することで、あらゆる空間形状に合わせて、カバーエリアをカスタマイズすることが可能にもなっている。
さらに、中域と高域のクロスオーバーをなくすことで、明瞭で鮮やかなボーカルやスピーチ再生を可能としている。加えて、ウーファー内での歪みを大幅に低減していることで、複雑な信号処理をすることなく出力時に起こる共鳴も軽減されている。
『PowerMatch PM8500』は、家庭用AC電源の一回路から取り出すことが可能となっている点や、同社独自のスイッチング技術により、長時間連続してハイパワーを取り出すことが可能となっている点が大きな特長で、スピーカーごとに異なるアンプが必要とされる場合でも、それぞれのスピーカーが要求する出力レベルに応じて柔軟に対応することが可能なつくりとなっている。
なお、両製品の各シリーズは、同社業務用製品取扱ディーラーにて、2011年秋から取り扱いが開始される予定とのこと。
果物の育成方法に、樹のもとに日光を反射するシートなどを置き、直接陽が当らない個所の色つきを補うものがあるように、光の場合は、反射や屈折を利用するケースは多い。では、音については、そこまでの注目が為されているだろうか?ある方向にしか聞こえない仕組みが数年前から商品化されてはいるが、反射してくる音の混雑は、整理が必要な時もある。
オーディオ関連の器具は、他の分野よりも「ピンからキリ」が極端な世界。とっかえひっかえはできないけれども、自分の感性とピタリ合った「お気に入り」を見つける愉しみもある。マニアならずとも、気になる商品ではある。
ボーズリリース