猪苗代湖ズが、紅白初出場。紅白とは無縁のフィールドで活動してきたミュージシャンの集まりが、NHKからラヴ・コールを受けた。サンボマスターの山口隆、THE BACK HORNの松田晋二、TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美、クリエイターの箭内道彦の4人から成る猪苗代湖ズは、全員が福島県出身。東日本大震災直後にリリースした“I love you & I need you ふくしま”は話題となり、福島のために献身的な活動をする彼らの功績は絶大だ。
(画像は猪苗代湖ズオフィシャルウェブサイトより)
もともと猪苗代湖ズは、2010年9月の『風とロック芋煮会』で結成されたバンド。この時に産声を上げた曲が、“アイラブユーベイビー 福島”だ。この時は、音源化されなかった。そして震災後の2011年3月20日、“アイラブユーベイビー 福島”は“I love you & I need you ふくしま”として配信リリースされ、福島復興のアンセムになった。
「猪苗代湖ズの“I LOVE YOU & I NEED YOU ふくしま”を聴いて、こんなことを言われたのを思い出します。『この歌を聴くと、福島から逃げられなくなる』『福島に、ずっと、ずっといて頑張んなきゃって思ってしまう』それは、僕たちの本意ではありません。避難していく人、避難しない人、避難したくても避難できない人、避難したくないのに避難しなければならない人。それぞれが様々な状況の中で、福島が好きという気持ちだけ共通で持っていたい。それだけの歌です。」LIVE福島で箭内が放った真っ直ぐな言葉は、大晦日のNHKからも聞こえてきそうだ。