韓国の音楽番組では、アイドル・グループと同じように派手な衣装を着ることもあり、そして演技もこなすことから、アイドルとしてのイメージも少なからずある。しかし、彼女はアイドルの枠だけに収まらない。なぜなら、彼女はギタリスト顔負けの弾き語りという飛び道具を持っているからだ。ストローク、フィンガー両方をマスターしており、付け焼刃ではない確かな実力の持ち主。そしてヴォーカルにも豊かな表現力がある。アコースティック・ギター1本と歌声で、聴衆を魅了できるミュージシャンとしての力量は、アイドル・ダンス・グループ=K-POPの図式をガラリと変えてしまう。バグルスの“Video Killed The Radio Star”やコリーヌ・ベイリー・レイの“Put Your Records On”をカヴァーするあたりも音楽に対する造詣の深さを計り知ることができる。コリーヌとは、同じステージで共演しており、見事な化学反応を生み出していた。