亡きhideの想いを胸に
X-JAPANのギタリスト hide。彼が生前残していった音やビジュアルの革新は、時代を経てなお様々なアーティストによって受け継がれている。
今回紹介したいのは『
defspiral』(デフスパイラル)という4人組のヴィジュアル系バンド。彼等は『TRANSTIC NERVE』名義の頃にhideに見出され、彼のレーベルでの活動後、99年にメジャーデビューを果たした。その後、『the Underneath』への改名後海外進出、そして解散。現在はTAKA、MASATO、RYO、MASAKIの4人で『
defspiral』を結成し、勢力的に活動している。
彼等の持ち味は『TRANSTIC NERVE』時代から培ったインダストリアル系のデジタルなアプローチ。更に『the Underneath』時代に海外のヘヴィロック系に強く影響され、ヘヴィネスなサウンドをも自らの武器にしている。
そんな彼等が、2011年12月7日に発売したマキシシングル「
Reply -tribute to hide-」はその名の通り、hideの楽曲をカヴァーした作品となっている。
(画像はAmazonより)
defspiral Reply - tribute to hide - 1. ROCKET DIVE
2. DOUBT
3. ピンクスパイダー
4. FLAME
2011年上半期、hideの楽曲のみを使って上映された
ROCKミュージカル「ピンクスパイダー」にて、生演奏を担当した彼等故に許される作品とも言えるだろう。『
hide with spread beaver』のメンバーである
INAがアドバイザー・DIEがピアノとして参加しているのも嬉しいポイントだ。
楽曲としては、基本的には『
hide』のサウンドを再現しつつも『defspiral』としての狂暴的とも言える尖ったサウンドに仕上がっている。「
ピンクスパイダー」では、「
Pink Cloud Assembly」へと流れ込む構成になっており、hideファンの心を打つことは間違い無い。
「本物には敵わない」きっとそう言うhideファンも多い事だろう。その気持ちは解かる。しかし、本作はそれを補って余りある魅力と愛に包まれている。hideを愛していた人には、是非とも聴いていただきたい1枚だ。
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