破壊的!怒りのBEAT
活発な動きを見せる日本のインディーズシーン。近年、世界のシーンに飛び立っていったバンドも少なくはない。そんな中、昨年からインディーズシーンを騒がせている注目のバンド
0.8秒と衝撃。を紹介したい。
塔山忠臣(唄とソングライティング)と
J.M.(唄とモデル)の2人による音楽ユニット。(ライヴではバンドメンバーがプラスされるという形式を取っている)
(画像は[0.8秒と衝撃。]公式HPより)
彼等のサウンドは簡単に言うとパンク、ヒップ・ホップ、フォークなどのミクスチャーとも言えるが、更に深く聴くと、EBM(エレクトロニック・ボディ・ミュージック)やDHR(デジタルハードコア)、インダストリアルなどのデジタル系ジャンルの要素も強く含まれているのが興味深く面白い。
楽曲製作を始め、バンドの核である
塔山忠臣が全ての楽器を1人で演奏しているというマルチな才能にも驚かされるが、ソレ以上に凄いのは打ち込みを始めとしたセンスの良さである。
彼は売れるまでの数年間、ありとあらゆる年代・ジャンルの音楽を聴きまくったという。その経験を経た
塔山忠臣というフィルターを通して生み出された新しい音像。
過去の音をそのまま真似をするのでは無く、
塔山忠臣の手により「今」の音になっているという部分を特筆すべきだろう。
ひたすら音楽を聴くという、一見単純に見える経験が彼の楽曲製作に存分に生かされていることは間違いなく、この世代故のナチュラルに音を楽しむ姿勢が、一聴すると雑多とも取れるほど捉え所の無い
0.8秒と衝撃。の音楽を形成していることが解かる。
彼等の強みは、EBM・DHR・プログレ・和製パンク、そんなマニアックなジャンルを聴いたことがない初聴の人でも「面白い!カッコ良い!」という衝撃を与えられるだけの音を生み出し、若いファンを着実に増やしているという事実である。
またフロントマンの1人である
J.M.の容姿も、このバンドの大きな武器の一つである。ライヴでの彼女は
優雅であり凶暴。そして全力でライヴを楽しむ笑顔がとても美しい。男性は勿論、女性のファンがとても多いことも頷ける。
今後が期待出来るバンドであることは間違いないので、是非とも彼等の動きに注目していて欲しい。
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