1つの時代やジャンルを牽引したオリジネイターとして君臨するUSの鬼才 Al Jourgensen(アル・ジュールゲンセン)。彼が率いるバンドがインダストリアルメタルを代表する重鎮として世界的に有名なMINISTRY(ミニストリー)である。
インダストリアル黎明期と言っても差し支え無いであろう、80年代初期から活動をしていたMINISTRY。元々、活動暦は長かったのだが基本的にマニア向けだった彼等。だが、90年代初頭にスラッシュ四天王の一角としても有名なHMバンドMEGADETHが、ライヴのSEにMINISTRYの楽曲を使用して話題になった事を切っ掛けに、一躍メジャーシーン(特にメタルシーン)に躍り出る事になった。期を同じくしてNINE INCH NAILSの大ヒットやKMFDM・PIGといったドイツWAX-TRAX勢の台頭も重なり世界的なインダストリアルメタルブームが起こる。今現在の世界的な音楽シーンの中でもMINISTRYフォロワーが数知れずいるという事実が彼等の当時の影響力を物語っている。日本ではX-JAPANのhideやL'Arc〜en〜CielのyukihiroもMINISTRYフォロワーとして有名である。当時、日本でもインダストリアルメタルを体現していたBUCK-TICK、SOFT BALLETなどを筆頭に、彼の影響を色濃く継いだアーティスト、特にギタリストは数多く存在していた。