東京大学教授、東京音楽大学教授を歴任し、『聴衆の誕生』(サントリー学芸賞)、『歌う国民』(芸術選奨文部科学大臣賞受賞)などの著書がある音楽学者、渡辺裕氏による、日本の校歌の変遷を取り上げた『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』が、7月25日(木)、新潮社より刊行された。
(画像はプレスリリースより)
校歌こそは、時代を映す音楽を映す音楽の機微を最も体現している
「校歌」はどのように日本独自の土着文化となったか? 欧米から「コミュニティ・ソング」として導入され、時代を映しながら形を変えていったその軌跡を、校史や学校新聞などの資料を読み込んでたどる音楽社会史。
校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。入学式、卒業式、学園祭、体育大会……学校行事毎に生徒や教員、OBが口ずさむ校歌や応援歌はどのようにできあがってきたのか?
連帯感を高めるための学校歌が、旧制高校・高等女学校で独自の変化を遂げ、戦後の男女共学時代を経て現在に至る軌跡を、音楽社会学の権威が全国津々浦々の校歌を具体的に分析し、その秘密に迫る。
■書籍データ
【タイトル】『校歌斉唱! 日本人が育んだ学校文化の謎』
【著者名】渡辺裕
【発売日】7月25日(木)
【造本】選書
【本体定価】1,925円(税込)
【URL】
https://www.shinchosha.co.jp/book/603913/