ローランド株式会社は、録音と再生を繰り返しながら音を自在に変化させることができる、新しい演奏スタイルの電子パーカッション『OCTAPAD(オクタパッド) SPD-30』を、2010年3月下旬から発売する。
『OCTAPAD SPD-30』は、アコースティック・ドラムや世界中のパーカッションなど、あらゆるジャンルに対応した670種の音色を、8つのパッドで自在に演奏できる電子パーカッションだ。
本体にはリズムを録音することができる。これは、記録が目的ではなく、「フレーズ・ループ」と呼ばれる機能を実現するものだ。例えば、アコースティック・ドラムで基本ビートを録音し、さらにラテン・パーカッションを加え、その場でひらめいたイメージをソロで行う、といったパフォーマンスを実現できる。
また、別売のキック・パッドやハイハット・コントロール・ペダルを組み合わせれば、軽量コンパクトなドラムセットとしても活用できる。なお、本体価格はオープンとなっている。
バンドの音に厚みを持たせるのに最適なパーカッションだが、その存在は地味だ。ひとつには、同時に複数の楽器を演奏するのが難しいという理由がある。『OCTAPAD SPD-30』なら、同時に複数の音色を駆使して、ソロパートでも他の楽器に負けることのないパフォーマンスが可能になるだろう。
http://www.roland.co.jp/index.html(編集部 清水昭)