ローランド株式会社は、手のひらサイズで、録音に不慣れな方でも簡単に高音質の録音ができるレコーダー『R-05』を、2010年4月23日から発売する。
簡単操作で高音質録音を
『R-05』は、原音に限りなく近い録音が可能なリニアPCMに対応したICレコーダーだ。臨場感をとらえる「ICA無指向性マイク・システム」、振動によるノイズの混入を防ぐマイク部の「フローティング構造」、高音質のままデジタル信号に変換するアナログ回路「IARC」など、高音質を追求する機能が搭載されている。
本製品には、初心者が簡単に使えるようさまざまな工夫がなされている。録音対象に応じて最適な録音レベルに自動調整する「リハーサル機能」や、録音ボタンを押した2秒前までさかのぼって録音できる「プリ・レコーディング」機能、突然の過大入力に対応する「リミッター」機能などにより、初心者の高音質録音をサポートしてくれる。
録音フォーマットとしては、リニアPCMのWAVEに加えMP3にも対応している。例えば、WAVEで非圧縮の高音質録音を行ったあと、バンド・メンバーにはファイルサイズの小さいMP3の録音データを電子メールで送る、といった使い方ができる。
本体サイズは、W59.6mm×H103.0mm×D25.0mmで、重量は140gとなっている。記録メディアにはSD/SDHCメモリカードを使用する。8GBのメモリを使った場合、約220分のリニアPCM録音が可能だ。なお、価格はオープン価格となっている。
Editor's eyes
ビジネス用のICレコーダーと比較すると大柄ではあるが、音質へのこだわりは楽器メーカーならではと言える。音楽ばかりでなく、乗り物や自然の音などを録音する場合にも、リニアPCMの高音質録音が威力を発揮するだろう。
ローランド株式会社リリース