音楽専用パソコン発売
秋葉原に本社をおくオリオスペックは、音楽専用の静音パソコン「canarino1(カナリーノ)」を6月29日より発売した。驚くほどの小さいボディーだが、これでもパソコンなのである。
価格は139,800円。SSDの容量のカスタマイズも可能でOSは別売である。音楽専用と聞くとピンと来ないだろう、誰のパソコンでも音楽は聞けるからである。ただ良く耳を澄まして欲しい、ブーンと言うファンのノイズやカリカリというHDのノイズが聴こえないだろうか?
ノイズを消す
クラシックやアコースティック系最近では特にヒーリング系の音楽を聴く時には特に気になるパソコンのノイズ。そのノイズを極限まで下げたパソコンと言える。ハードディスクにはSSDを使用し全くの無音の上に起動性能が飛躍的にアップする。体感的にはパソコンを立ち上げたときの待ち時間が半分以下になる(常駐ソフトなど条件で異なる)。そしてノイズでは一番の問題がcpuを冷却するファンのノイズである。データの重い処理をすると格段にうるさくなる。そこでカナリーノではファンを外した、全体を覆うアルミボディーで放熱させることによってファンレス設計で全くの無音になった。
高音質を目指して
純度の高い音を再生するためには純度のよい電源が必要である。そこでカナリーノは電源部をボディーから分離。
これによって電源部からの誘導イズを完璧に遮断できる。そしてオーディオの世界では既知のスイッチング歪みを極限までなくした安定化電源を採用。
スイッチング歪みとは?
簡単にスイッチング歪みについて記述しておこう。これは交流の電源(家庭のコンセントに来ている電気)は毎秒60回プラスとマイナスが入れ替わるのだ。電気製品の内部電源は1部を除いて直流電源で駆動するために変換するわけだ。毎秒60回プラスマイナスが入れ替わる電源をダイオードやトランジスターとコンデンサーやコイルによって直流に変えるのだがこのプラスとマイナスを切り替えるときに大きく乱れた歪みを持った直流電気が生まれるのだ。それが音楽を伝えるときにノイズとなって音の純度を下げることとなる。それを徹底的に抑えた電源が安定化電源なのだ。
そして本体との間を結ぶケーブルもスピーカーケーブルでは有名になった純度99.99%の無酸素銅を使った電源で転送時の歪みや抵抗を減らしている。
静寂の迫力
全く無音の静かな部屋からピアニッシモからフォルテッシモまで迫力のある音楽を楽しめるパソコン、もちろん通常のパソコンとしても使用できるのであるから音楽好きには最高のパソコンと言えるのではないだろうか?
オリペックス製品情報