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2024年10月16日(水)
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【オトれぽ】ライブレポートNo.10 BEADY EYE

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【オトれぽ】ライブレポートNo.10 BEADY EYE

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BEADY EYE Japan tour 2011@ZEPP TOKYO


BEADYEYE


(画像提供:Sony Music Japan International)

Oasisリアム・ギャラガー率いる新バンドBEADY EYE。サマーソニック11にて待望の初来日を果たしたばかりだが、東日本大震災の影響で延期していた単独公演のため、再び日本へ来日!今回のツアーは東名阪を中心に5日間の日程で公演が組まれていたが、東京公演初日が9月5日(月)のため、ここ日本に8日間滞在することになる。この合間をぬって、リアムのアパレル・ブランドのイベントの開催も決定し、胸は高鳴るばかりであった。

もちろん筆者も、初日の公演は普通にチケットを購入してライブを観賞。そして9月10日(土)渋谷BEAMSで開催されるはずであった、リアムのアパレル・ブランド「Pretty Green」のイベントにも足を運んだ。しかし、急遽リアムが体調不良ということでイベントは中止!あの場にいた全員がフリーズしたのを覚えている。そして、何より明日の公演の開催が気にかかった。ショック状態のまま帰宅して色々調べてみると、リアムは体調不良ではあるが、明日の公演には支障がないことが判明。ホッとして、その日の夜は兄ノエルのラジオを聴いて疲れた心を癒してから眠りについた。

ライブ当日9月11日(日)の朝。ツイッターなどで確認しても、特に公演キャンセルの文字もないため、会場へ向かう準備をする。仕事とわかっていても、リアムの歌声が聴けるだけで嬉しくなる。初日より遅い出発の割には早く会場に着いたが、すでに会場のグッズ売り場にはファンが群がっていた。開場時間が近づくにつれて、チケットを握りしめたファンが会場入り口付近に偏って並び始める。ようやく開場時間となり、チケットの番号が呼ばれると走り出す人の姿もあった。筆者も受付から会場の中へと入ったが、ステージ前方は既にオーディエンスでいっぱい。公演初日は、前から2列目で観賞することができたが、身動きするのも大変だった。それに前方だとステージ全体を観るのが困難。そのため今回は、後方でステージ全体が見渡せる場所を確保することにした。

場所も決まって、しばらく会場内の様子を眺めていると、やはりステージ前方にオーディエンスが集中していた。確かにOasis時代では、考えられないほどの距離でリアムや他のメンバーをみられるのだ。筆者もリアムを至近距離でみたのは初めてで、非常に感慨深いものを感じていた。すると会場内の照明が落とされ登場したのは、SUPPORT ACTを務める3人組ロック・バンドのa flood of circle。約30分間の演奏も終了し、セットチェンジが始まった。そして20時頃には全てのセッティングが完了!再び会場内の照明が落とされた。ステージのバックスクリーンに「BEADY EYE」のロゴが映し出され、イントロ曲の「Yellow Tail」が流れ始めると、待ち切れないオーディエンスから「BEADY EYE!」コールが沸き起こる。

イントロ開始から5分くらい経過した頃、ようやくステージにメンバーが登場!大歓声と大きな拍手でメンバーを迎えるオーディエンス。リアムはミリタリー風なジャケットにデニム姿で登場!右手には白いタオルをグルっと巻いていた。リアムがマイクに向かって「グッド・イーブニング!」と挨拶。それに反応して会場中から「うおぉー!」と両手を上げて応えるオーディエンスの姿が目立った。

ステージのバックスクリーンに、日の丸が映し出されると1曲目「Across The Universe」の演奏がスタート!この楽曲は、The Beatlesの名曲「Across The Universe」をカバーしたもの。今年の4月3日(日)ロンドンのブリクストン・アカデミーでBEADY EYE主催による、東日本大震災チャリティー・イベント「ジャパン・ディザスター・ベネフィット」で初披露。その後このカバー曲はデジタル配信され、収益は全て赤十字に寄付された。先月のサマーソニック11でも披露されず、少し寂しい思いをしたが、生で聴くBEADY EYE「Across The Universe」は感無量だ。リアムの歌声に合わせて会場中、体を揺らしながら大合唱!何度みても何度聴いても色褪せない。感動・感激のムードを漂わせながら、2曲目「Four Letter Word」の演奏が始まり、爽快さと力強いギター音が胸を締めつけ、リアムのパワフルな歌声に圧倒されてしまった。

それから3曲目ロックン・ロール全開のナンバー「Beatles And Stones」や、4曲目2ndシングルの「Millionaire」では、歓声と共にメロディーに合せてBEADY EYEタオルを広げながらリズムに合わせて踊る人の姿が印象的だった。リアムも楽曲が終わるごとに丁寧に「サンキュー!」「チアーズ!」と挨拶し、アンディゲムは静かにギタープレイに専念していた。続いて、渋いギターサウンドの「Two Of A Kind」や、スローテンポのナンバー「For Anyone」を披露。リアムの優しい歌声に会場全体のムードも柔らかくなっていった。

BEADYEYE


(画像提供:Sony Music Japan International)

そして7曲目はBEADY EYEの代表曲「The Roller」の演奏が流れると、オーディエンスのテンションがさらに急上昇!力強く歌い上げるリアムと共に再び大合唱となった。また8曲目のブルースなロック・ナンバー「Wind Up Dream」や、9曲目「Bring The Light」は、彼等のデビューシングルでありこちらも代表曲の1つ。アップテンポのピアノ音が鮮やかな音色を奏で、シャウトしながら「ベイビー・カモン!」と歌い上げるリアム。それに負けじと「ベイビー・カモン!」と応えるオーディエンス。幸せな空気が会場中に溢れたまま、次のハードなロック・ナンバー「Standing On The Edge Of The Noise」が始まると、先ほどよりも荒っぽいリアムの歌声と、ゲムの激しいギター音に酔いしれる。時々、右手にグルッと巻いたタオルで汗をふくリアムの姿も心に残った。ライブも後半に突入し、11曲目「Kill For A Dream」が披露されると、会場内から静かに「うわぁ~」という声が、あちこちで沸き上がる。この楽曲は、東日本大震災から2日後のパリ公演で、リアムが日本に捧げてくれた楽曲なのだ。あれから何度もこの曲を聴いて勇気をもらった。優しくて時に勇壮なリアムの歌声に魅了されていった。

続く12曲目「The Beat Goes On」は、スローテンポなバラード曲。リアムのスウィートで優しい歌声に浸りながら、次の楽曲「Three Ring Circus」「Man Of Misery」が演奏された。そしてラストは、静かな波の音で始まる「Morning Sun」だ。バックスクリーンに映し出される映像が幻想的な雰囲気を醸し出し、グリーンの照明が一段とその雰囲気を高めて、適度な浮遊感を体感することが出来た。そして歌が終わると、そっとステージを降りていくリアム。あとは残りのメンバーで曲の後奏を盛り上げる。ギターのゲムアンディ、ドラムのクリスと、サポートメンバーでベースのジェフ、キーボードのマットの5人で息のあった圧巻のプレイをみせつけた。演奏が終了すると残りのメンバーもステージを降りていった。

しかし、すぐさまオーディエンスから、アンコールを煽る手拍子が起こる。手拍子から5分ほど経過したころ、BEADY EYEのメンバーが再びステージに登場。リアムは白いタオルから、黒いタオルに交換していた。アンコール1曲目は「Wigwam」。サイケデリックなロック・ナンバーでライブ中盤、クリスのドラム演奏がとてもドラマティックなのだ。そしてシャウトするリアムの歌声も堪能できアンコールに相応しい楽曲である。「Wigwam」の演奏も終わり、アンコールラストは、World of Twistのカバー曲「Sons Of The Stage」リアムのたくましい歌声と、レッドを基本とした鮮やかな照明が重なって、最後まで目が離せなかった。曲の後奏に突入すると、リアムが客席に近づきステージ前方のオーディエンス達と握手を交わす。またリアム自身が右手に巻いていた黒いタオルを客席に向かって投げ、静かにステージを降りていった。バックスクリーンに映るBEADY EYEのロゴが変形して元に戻り、また変形して元のBEADY EYEのロゴへと戻っていく。そこにスパークするような激しい照明が煌めきを放つ。ついに全ての演奏が終わり、他のメンバーもステージを降りていく。大歓声と大きな拍手がしばらく止まらなかった。新たなリアムの一面を狭間みる事ができたステージだった。本来ならライブハウスではなく、アリーナクラスで演奏することだって可能なはずだ。でも彼等はそれを選択しなかった。そうリアムの決意表明ともいえるこのツアーは、BEADY EYEの新たな伝説の1ページとして末長く語り継がれていくだろう。

(live photo by Mitch Ikeda)

BEADY EYE Japan tour 2011 @ ZEPP TOKYO 2011.09.11(日)

-セットリスト-
01. Across The Universe
02. Four Letter Word
03. Beatles And Stones
04. Millionaire
05. Two Of A Kind
06. For Anyone
07. The Roller
08. Wind Up Dream
09. Bring The Light
10. Standing On The Edge Of The Noise
11. Kill For A Dream
12. The Beat Goes On
13. Three Ring Circus
14. Man Of Misery
15. Morning Sun
-アンコール-
16. Wigwam
17. Sons Of The Stage

BEADYEYE


(画像提供:Sony Music Japan International)

BEADY EYE
『Different Gear, Still Speeding』来日記念盤
2011/8/24 ON SALE
Sony Music Japan International


日本独自企画盤、完全生産限定盤、来日記念盤
1CD+1DVD(DVD: MC部分字幕付/約72分)、デジパック仕様、歌詞・対訳つき

サマーソニック2011&初ジャパン・ツアー初来日を記念した、日本企画の来日記念限定盤。CDは(通常盤同様)ボーナス・トラック2曲を追加した計15曲収録。DVDには、世界初ツアーから日本へメッセージが捧げられたパリ公演ライブ映像フル収録と、最新ビデオ「The Beat Goes On」を含む歴代ミュージック・ビデオもフル収録された日本独自企画盤!

BEADYEYE


(画像提供:Sony Music Japan International)

BEADY EYE
「Across The Universe」
2011/9/30(日)まで期間限定デジタル配信
日本支援チャリティー・ソング

iTunes、mora、etc/モバイル:レコチョク、etc
※収益は全て赤十字へ寄付されます。

なお、アーティストの詳細については「BEADY EYE公式HP(携帯&PC共通)」を要チェック!

外部リンク


「BEADY EYE公式HP(携帯&PC共通)」
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