清志郎のサイケデリック・ノベルが復刊
2000年9月に発売されたものの、2002年に惜しくも絶版となっていた忌野清志郎の小説&エッセイ集『瀕死の双六問屋』が、2012年2月22日に復刊される。自殺問題、憲法、そしてファンならずとも知っているほど話題となった反原発曲によるレコード発売禁止問題など、清志郎らしい社会風刺が盛り込まれた作品だ。
(画像はAmazonより)
この本には、出版に際して書き下ろされた4曲入りのCDが付いていた。今回の復刊で、そのCDも再び世に出ることになる。2007年に文庫化された時にはCDは付いていなかっただけに、このCDを手に入れるために本を買う人も多いはず。収録曲は“瀕死の双六問屋のテーマ”、“遠いシナリオ”、“フリーター・ソング”、“瀕死の双六問屋エンディング・テーマ”で、すべてリマスターされる予定だ。
清志郎画伯のイラストにも注目
未収録の文章とイラスト、写真も掲載され、絶版本に付加価値が添えられたファン必携の本になりそうだ。表紙は浦沢直樹氏が手掛け、解説はミュージシャンであり小説家の町田康。清志郎がこの世を去って2年半。しかしその影響力は、まだまだ衰えることを知らない。彼には、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という名言がよく似合う。
(松本 良太)
地味変 忌野清志郎 official web site