インストバンドがしっかりと評価され始めた邦楽シーン
近年、日本国内では
mintmintsや
D_DRIVEといった
インストゥルメンタルバンドが支持され始めている。ミュージシャンや業界内での評判が高くとも、リスナー層まで届いていなかった90年代とは、音楽業界や受け手の感性も変わったという証拠なのだろう。どちらにせよ、楽曲水準のクオリティが高いバンドがしっかりと評価されるシーンは健全であると感じ、喜ばしい事である。
今回、紹介するバンドは7月25日に『
Sensation Ⅰ』でデビューしたインストゥルメンタルバンド
Sensation。デヴューとは言っても、実は手練のベテランミュージシャンが揃っている。メンバーは、大賀好修(Gt) 麻井寛史(Ba) 大楠雄蔵(Key) 車谷啓介(Dr)の4人。
Sensation
1st Album「Sensation Ⅰ」2012.7.25 Release
GZCD-5002 / \2,000(tax in)
(画像は公式サイトより)
【収録曲】
1.Sensation
2.二重螺旋
3.曼荼羅
4.Aqua
5.Ripple
6.storm
7.Four
Collaboration Track
8.パラシュートが開かない
大賀好修(Gt)は、現在、
B'zのサポートメンバーとしても活動中。その他、稲葉浩志、倉木麻衣、やしきたかじん等のサポート。麻井寛史(Ba)は、元the★tambourines、元WAR-EDのメンバー。大楠雄蔵(Key)は、倉木麻衣、愛内里菜など数々のサポート。関西屈指のドラマーである車谷啓介(Dr)は、元New Cinema 蜥蜴、元 三枝夕夏 IN dbのメンバー。 改めて経歴を見るとメンバー全員が、数々のサポートをこなしてきた超プロフェッショナル集団であるという事実に気付く。
インストゥルメンタルバンドであるという事で、リスナーのターゲットを絞ってしまう側面もあるが、プレイヤーを唸らせるテクニカルな演奏は勿論、その楽曲のキャッチーさやメロディの美しさはヴォーカルが不在である事をマイナスに感じさせない魅力であると言い切っても良いであろう。ライヴでは更にクオリティの高い演奏を聴かせてくれるという彼等。今後はライブの本数も増やしていくとの事。生ならではのスリリングなバンドサウンドを体感して欲しい。
【記事:オトさがライター・江崎】
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