ソニックマニアを見事に彩ったUnderworld
さてお次は、ヘッドライナーの
Underworld。彼らのライブをみるのは本当に久しぶりだ。
Primal Screamが圧倒的なライブをみせてくれたため、自然と期待とテンションも高くなっていた。この状態で
Underworldがスタートしたら、一体どうなってしまうのだろう?今回のイベントとフェスの行方が、全く予測不可能に思えてきた。会場内では、一旦休憩する人や自分のベストポジションを確保する人など様々。筆者も一旦外に出て「飲み物でも…」と思ったが、あまりの人の多さに時間がかかってしまい、結局何も購入できずに
CRYSTAL MOUNTAINへと戻る。
(画像提供:(C)SONICMANIA All Rights Reserved.)
ステージに到着したと同時に
Underworldがステージへ登場!もちろんオーディエンスは大歓声でメンバーのカールとリックを迎い入れる。少し焦りながら、みやすい場所を探しに早足で歩く。
Primal Screamで身動きがとれなかったため、今回は会場の前方ではなく、中間くらいでマイペースに踊りたいと考えていた。移動中、静かに
Underworldが音を出し始める。そして何やら聞き覚えのあるサウンドが鳴りだした。一瞬疑ったが間違いない!オープニングから
Underworldの名曲であり代表曲でもある
「Rez/Cowgirl」を出してきたのだ。まさか1曲目からこんな名曲をやってしまうのか?と本気で思いながら、会場中が異常なテンションでヒートアップしていく。
正直にいうと、最新アルバムの曲を先にやるのではないかと思っていた。そのため一発目に
「Rez/Cowgirl」をもってくるとは予想すらしていなかった。サウンド、メロディー、映像、照明の演出に自然と体が動いてしまう。
「Rez/Cowgirl」が終わる頃、会場中から大きな拍手が起きていた。そして興奮冷めやらぬまま、強力なダンスナンバー
「Pearls Girl」が始まるとフロア中、踊り狂う人で溢れかえった。続く
「Everybody Jack」や
「Always Loved a Film」が流れ始め、全体の雰囲気が少し落ち着いた頃、再び名曲
「Push Upstairs」にて会場内の熱気を炸裂させるのであった。
(画像提供:(C)SONICMANIA All Rights Reserved.)
しかし、ライブが進むにつれて気付いてしまったのが、新曲が1曲しかプレイされていない。前半プレイされた楽曲は
Underworldファンであれば知っている名曲だけである。確かに
Underworldは、名曲が多すぎるのだが、それを言ってしまうと他のアーティストにも同じことが言えてしまう。新曲を生で聴いてこそ、最新アルバムを再認識できるのだ。だからもっと新曲をやって欲しい気持ちもあった。ライブ中盤に期待をしつつ、
Underworldのライブアクトは続いていった。
次の曲でさっそく期待に応えてくれた。最新アルバム
『Barking』のシックなダンスナンバー
「Between Stars」が流れはじめ、怪しく魅力的なカールの歌声に吸い込まれそうなる。ライブ後半
「Two Months Off」のサウンドが流れだすと、踊り疲れていた人達も、再び起きあがって音に合わせて踊りだす姿が目に焼きついた。さらに最新アルバムの
「Scribble」では、ポップで爽やかなサウンドを展開し、ハッピーな気持ちが体中を支配する。まるで心が洗われていくように感じられた。ついにラスト2曲を迎え
「King of Snake」と
「Born Slippy Nuxx」をプレイ!会場が大きなフロアへと変貌し、大歓声と共に
Underworldのライブが終了!メンバー2人は、オーディエンスとの別れを惜しみながらステージを降りていった。今回、少しだけ欲をいえば、もう少し最新アルバムの楽曲をプレイして欲しかったように思う。彼らが全く同じ構成で次のステージに立つとは思えないが、次はもっと新曲を増やして、ぜひ、斬新なアレンジを聴かせて欲しいものだ。
次回は、都市型ロックフェスティバル、
サマーソニック11のライブレポートをお伝えします!お楽しみに。
(成田 早那)
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