至福と浮遊感を体感できたTWO DOOR CINEMA CLUB
(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)
さてお次は
MOUNTAIN STAGEに出演する
TWO DOOR CINEMA CLUB。2007年に北アイルランドで結成された3人組エレクトロポップ・ロックバンド。昨年3月にデビューアルバム
『Tourist History』をリリース。KITSUNE JAPON第一弾アーティストという事で、デビュー前から日本でも注目されていた。昨年のサマソニに続き、2年連続の出演となる。実は彼等のライブを観るのは今回が初めて。昨年も数回来日していたのだが、取材日時の調整がつかず、今年は
サマソニで絶対観ようと決めていた。
(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)
開演時間が近づくにつれ、次第に
MOUNTAIN STAGEへ聴衆が集まってきた。音源を聴く限りではポップ色が強めで、ライブもそういう路線?くらいにしか考えていなかったのだが、この予想は見事に覆されてしまうのであった。会場内から次第にメンバーの登場を急かすような歓声が上がり始める。そしてステージ上に
TWO DOOR CINEMA CLUBが登場すると同時に歓声と拍手が起こり、1曲目
「Cigarettes In The Theatre」の流れるようなギターサウンドが、瞬く間に会場中をハイテンションに舞い上がらせる。
ポップだけでなく
エモの要素も感じられ、何よりボーカル
アレックスの歌声は、奇跡というしか表現の仕様がないほど華麗だった。続く2曲目
「Undercover Martyn」の演奏が始まると、手拍子をしながら踊る人達の姿でいっぱいなる。この独特の心地よさは、このバンドにしか出せないとライブ前半に実感してしまった。
(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)
それから3曲目
「Do You Want It All?」での懐かしいメロディーと軽快なリズムに心をときめかせ
「This Is The Life」、
「Something Good Can Work」を披露。充実感に満ちた雰囲気が会場中に広まっていく。6曲目
「Costume Party」では、ポップで切ないサウンドにテンポよく流れていくリズムと、
アレックスの爽やかな歌声に癒されていった。ライブ後半
「You're Not Stubborn」などの楽曲が演奏され9曲目に突入。哀愁を漂わせたメロディーが特徴的な
「What You Know」や
「Come Back Home」と続いて、ラストの
「I Can Talk」では疾走感が炸裂!ベースラインは渋めだが、それが何ともいえず
カッコイイ。終始リズムに合わせて踊っていた。あっという間に
「I Can Talk」の演奏が終了。メンバーがステージから去っていく。こんなに楽しい時を過ごせるなんて想像以上だった。至福と同時に軽い浮遊感も味わえる。最終的にこのバンドにどっぷりとハマっていたのであった。
続く【オトれぽ】ライブレポートNo.8サマソニ編⑥では、
MARINE STAGEに登場する
RED HOT CHILI PEPPERSのライブレポートをお届け!お楽しみに!
(成田 早那)
「TWO DOOR CINEMA CLUBレーベル公式HP」「SUMMER SONIC 2011公式HP」