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2024年05月04日(土)
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【オトれぽ】ライブレポートNo.8サマソニ編⑥

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【オトれぽ】ライブレポートNo.8サマソニ編⑥

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東京大阪SUMMER SONIC SONIC MANIA 合計動員数23万人

では、2日目ラストのアーティストはMARINE STAGEのヘッドライナーを務める、カルフォルニア出身の大人気ロックバンドRED HOT CHILI PEPPERS。今回のタイムテーブルでは、RED HOT CHILI PEPPERSの前がなんとX JAPANであった。これは確実に両者のファン同士がMARINE STAGEに集結し会場内大混雑の予想がついたが、早くステージに向かってもこの猛暑の中、開演時間を数時間ほど待たなければならない。体力的なことも考慮して、幕張メッセで休憩しながら様子をみることにした。

しばらく会場内の様子をみていると、幕張メッセの人口密度が明らかに減ってきた。そのため慌ててMARINE STAGE行きのバスへ乗り込み会場へ向かう。会場に到着するとアリーナ側の入り口には長蛇の列が出来ていた。今回レッチリは座ってみようと計画していたため、スタンド席に向かうがスタンド席も超満員!もはや中に入れない状態だった。一瞬本気で困ってしまったが、筆者の近くにいた観客が人混みをかき分けて中に入っていく姿が見えた。これに便乗して後ろから付いていき、何とかスタンド席の中に入ることが出来た。しかし、もちろん席は満席。空いている所といったら通路である階段くらいだった。その階段もあと5人座れるか座れないかくらいのスペースしかなく、急いで場所を確保するのであった。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

落ち着いた頃には、X JAPANの演奏も終了。あとはRED HOT CHILI PEPPERSの開演時間を待つのみとなった。待っている間、奇跡的に近くの席が空席となり、すかさず階段から座席へ移動した。ゆっくりと日も暮れて辺りが暗くなっていく。相変わらずアリーナ席もスタンド席も両者のファンの大移動で隙間が全くない状態だ。あそこまで混雑するMARINE STAGEを見たのは初めてだった。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

しばらくしても、人の数は減るどころか増える一方だった。開演時間が近づくに連れて、アリーナ側から待ち切れなくなったオーディエンスの歓声が聞こえ始める。それに反応するようにスタンド席からも、歓声を送る人の姿が目に付いた。すると突然、観客側の照明が落とされステージにライトが照らされた。会場中から大歓声が上がり、振動が伝わってくる。ボーカルのアンソニーを除いたメンバー3人が登場し、さらに大歓声が響き渡った。少し遅れてボーカルのアンソニーも登場!アンソニーは、黒い長袖のタキシードを着用していた。そういえば、昨日のリアムジュリアンも長袖だったことを思い出しながら、1曲目彼等の大人気ナンバー「By The Way」の演奏がスタート!オーディエンスのテンションがドドーンと弾け出す。この曲はリズムの変化が激しく、アンソニーのパフォーマンスもジャンプをしながら激しさを増していく。アンソニーは曲の間奏中、着ていたタキシードを脱ぎ捨てマイクスタンドを軽々と掴み圧倒的な声量で歌い上げた。1曲目で会場内の温度を沸騰させたまま2曲目へ突入し「Charlie」の演奏が始まると、オーディエンスからの大歓声が再び沸き起こる。この曲はベースのリフに絡むようなギターサウンドが堪能できる楽曲だ。しばらくベースとギター音に酔いしれていた。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

続く3曲目「Can't Stop」では、出だしのイントロを聴いただけでノックアウト。会場から奇声に近いほどの歓声が起こり、心地いいテンポとリズムに覆われていった。それから4曲目「Scar Tissue」が披露されると、大興奮のオーディエンス!レッチリの楽曲の中でも、名曲中の名曲だ。筆者もこの曲を披露してくれるとは予想しておらず、感動の余韻に浸ってしまった。そして最新アルバム『I'm With You』の収録曲「Factory Of Faith」が始まったった。しばしフリーの低音ベースプレイに心を奪われる。続く6曲目は、映画「DEATH NOTE」の主題歌である「Dani California」だった。非常に知名度も高い楽曲で、これで盛り上がらないわけない。会場内のテンションも絶頂を超えていた。それから「I Like Dirt」やスローナンバーの「Otherside」が披露され、先行シングルの「The Adventures Of Rain Dance Maggie」の演奏が流れると、程良いテンポと、どことなく切ないメロディーをじっくりと味わった。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

ライブも折り返し地点まできた頃、10曲目フリーベースソロがキラリと光る「Throw Away Your Television」が始まると、会場内から「うわっ!」という声があちこちで聞こえ、そこに突き上げるように歌い上げるアンソニーの歌声が重なってもはや無敵だった。その他に最新アルバムの収録曲などが演奏され、ライブ後半13曲目で、こちらも超名曲の「Californication」が流れメロディアスで優しいサウンドが心に沁みた。メロディーに身を任せてゆっくりと体を揺らしながらアンソニーの歌声に何度も陶酔していた。そして「Higher Ground」「Under the Bridge」の演奏が終わると、一旦メンバーがステージを降りていった。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

しかし、ここで終わるはずがない、あの曲もまだプレイされていない。もちろん会場から、アンコールを煽る手拍子がすぐ始まった。5分ほど経過した頃、ドラムのチャドが登場し大歓声と拍手に包まれながら、チャドドラム・ソロがスタート!これが鳥肌級の神業で、才能と実力と経験を兼ね備えた人にしか出せない音だというのが、リアルに伝わってきた。再び熱狂するオーディエンスの前に、メンバーが登場しドラム・ソロから「Sir Psycho Sexy」「They're Red Hot」が演奏され、ベースのフリーが日本語で「どうもありがと!」と伝えると間髪いれずラスト曲「Give it away」の演奏が始まった。リズムに合わせて、会場内が一斉にジャンプ!アリーナ側はもうぐちゃぐちゃ。皆が我を忘れて踊っていた。「Give it away」の演奏が終了。ベースのフリーが最後にオーディエンスに向かって挨拶しステージを降りていった。圧倒的な存在感と有無を言わせないパフォーマンスに、ただひれ伏す思いでいっぱいになった。そして恒例の花火とともに怒涛の2日間がついに幕を閉じた。終わりを迎えたときの寂しさほど辛いものはないのだが、また来年の開催に期待してMARINE STAGEを後にした。

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(画像提供:(C)SUMMER SONIC 2011 All Rights Reserved.)

(成田 早那)


外部リンク


「RED HOT CHILI PEPPERS公式HP」


「SUMMER SONIC 2011公式HP」
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