(画像はAmazon.co.jpより)
「萌えキュンソングで世界に元気を発信♪」という合言葉のもと、秋葉原ディアステージを中心に活動する『
でんぱ組.inc』。古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、えいたそ、跡部みぅの5人からなるアイドルユニットで、グループ名は音楽プロデューサー・サエキけんぞうが命名。畑亜貴、小池雅也、そして『ヒャダイン』こと前山田健一といった、数多くのアニメやゲーム主題歌の作詞、作曲、編曲を手掛けている豪華メンツを制作陣に据えて、これまでに4枚のシングル、2枚のアルバムなどをリリースしている。
「でんぱれーどJAPAN」Music Clip Short ver
そのメンバーの一人、
夢眠ねむ(ゆめみねむ)は、フリッパーズ・ギターの大ファンという、19歳とは思えぬ音楽的趣味の持ち主として知られており、音楽情報サイトCDJounalで先頃行われたインタビューの中でも、フリッパーズ・ギターや渋谷系サウンドについて大いに語っている。
姉の影響でフリッパーズにハマる
しかし、フリッパーズが活躍したのは1990年前後の約3年間であり、現在19歳の彼女はもちろんまだ生まれてもいない。実は彼女にはかなり年上の姉がおり、その影響で後追いの形でフリッパーズやかせきさいだぁ、スパイラルライフなど、いわゆる渋谷系と言われるようなジャンルの音楽にハマっていったようだ。しかも、先のインタビュー中での「オザケンの書く詞に惹かれた」「“ヘッド博士の世界塔(フリッパーズのラストスタジオアルバム)”のダンジョン的な雰囲気が好き」といった発言から、しっかり彼らの魅力を理解していることも窺える。
筒美京平・小沢健二の共作曲をカバー
5月23日に発売された彼女たちの最新シングル『
でんぱれーどJAPAN 』では、カップリング曲として小沢健二の『
強い気持ち・強い愛』をカバー。この曲はもともと、昭和~平成の日本歌謡界に燦然と輝くヒットメイカー・筒美京平をリスペクトする小沢のオファーによって生まれた2人の共作曲。つまり、1960~80年代に活躍した歌謡界の天才と1990年代渋谷系の王子によるコラボ曲を、2000年代のアキバ系アイドルが歌うという、まるで日本のポップスの歴史を俯瞰するかのような面白い構図となっているわけだ。
「強い気持ち・強い愛」Music Clip Short ver
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