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2024年04月30日(火)
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【オトれぽ】ライブレポートNo.21 BIG BEACH FESTIVAL '12

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【オトれぽ】ライブレポートNo.21 BIG BEACH FESTIVAL '12

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6月2日(土)BIG BEACH FESTIVAL '12 @ 幕張海浜公園内

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Kotaro)

6月2日(土)2万人が熱狂する伝説のビーチパーティーBIG BEACH FESTIVAL '12が、 今年も幕張海浜公園内にて開催されるとのことで、幕張に向けて出発。天候は曇り空であったが、気温も高く初夏の暑さだ。今回は、2010年に出演したケミカル・ブラザーズが、DJセットで再降臨とあって、やはり見逃すことはできない。

幕張の駅に到着し、予想以上の混雑具合に少し戸惑ったが、そのまま、人々の流れに沿って幕張海浜公園内まで移動。移動中、タイム・テーブルを確認しながら会場に辿り着くと、もちろん、ビーチは人の群れで溢れかえっていた。実は、最前列で観賞したい気持ちが強かったのだが、これはある意味覚悟が必要となる。

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Kotaro)

まずは、早めに最前列に行き、ポジションを確保したら、もうそこから動かない。トイレなどで移動しようものなら、あっという間に、確保したポジションはなくなってしまう。観賞場所を決めたら、ラストまで移動せずに、そこにいないといけないのである。そのため、一旦、食事などを済ませてから、最前列に向かうことにした。

食事を終えたあと、BIG BEACH STAGEに向かったが、フードエリアから、一番離れた場所に設置されていたため、人の群れを掻き分けながら、BIG BEACH STAGEへ着き、速攻で最前列を確保!心の中で「もうここから移動してはいけない。」と自分に言い聞かせた。

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Kotaro)

BIG BEACH STAGEでは、ちょうど、スヴェン・フェイトがDJプレイを開始しはじめたところであった。スヴェン・フェイトは、ジャーマン・テクノ界の帝王であり、人気レーベル「COCOON RECORDINGS」の主宰者だ。日本において大規模な野外フェスティバルへ出演するのは、今回のBIG BEACH FESTIVALが初とのこと。BIG BEACH STAGE内は、明るい時間帯にも関わらず、オーディエンスから、何時間でも躍り尽くす雰囲気が漂っていた。

彼はアナログ・レコードでのDJプレイに強い信念を持っており、オーディエンスの空気を読みとり、盛り上げながら、きっちり重低音の音も響かせる。ステージ両端にあるモニターに、クールなVJの映像が映し出されていた。大ベテランなので当たり前だが、パーティー慣れしているということが、自然と伝わってきて、オーディエンスも素直に、彼のサウンドに身を任せていた。時折、スヴェンが満面の笑みで、アナログ・レコードを掲げながら、オーディエンスに見せてプレイした姿が印象的だった。

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Akiyoshi Ishigami)

2時間ほど、スヴェンのDJプレイを堪能した後は、新世代のヒューマン・ビートボクサー、バーディーマンのステージだ。ビートボクサーとは、簡単にいうと、人の口を巧みに使い発声などを利用して、ベース音や四つ打ちを再現し、ブレイクビーツなどを作り上げる手法である。バーディーマンは、このビートボクサーとKORG KAOSS PADとキーボードを操作し、独自のサウンドを確立させたのである。

そして、バーディーマンがヘッドセットマイク姿でステージに登場し、演奏がスタート!ヒップホップ×ダンスミュージックのサウンドに、自身の声で、ベース音やスクラッチ音などを再現していたのだが、これが本当に、人の声から作られたサウンドなのかと思うほど精密で、奏でるようにビートボクサーを披露していたのと、今回のステージで驚いたのは、何といっても彼の歌声だ。

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Kotaro)

とにかく、気が遠くなるほどのファルセットを響かせ、オーディエンスを痺れさせる。低音から高音までの声域を自由自在に操り、巧みなテクニックで歌いこなしていた。ライブ後半では、Red Bullのフライトパフォーマンスも始まったのだが、空中での飛行機によるアクロバット・ショーと、バーディーマンのサウンドがリンクしているように感じた。1時間ほどのバーディーマンのステージが終了!

ラストは、ヘッドライナーのケミカル・ブラザーズのDJセットだが、次から次へとオーディエンスが最前列に殺到し、先ほどより、さらに身動きがとれない状態となる。夕方からのスタートとはいえ、明るい時間からケミカルのステージを観賞できることは滅多にない。これから始まる貴重なステージに、自身のテンションも高くなっていた。

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(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Masanori Naruse)

そして、遂に開始時間を迎え、ステージにケミカル・ブラザーズのメンバーのトムエドが登場!オーディエンスから大歓声が沸き上がり、DJセットが始まる。挑戦的なエレクトロサウンドを鳴らし、オーディエンスを煽りながら、1stから2ndアルバムを彷彿とさせるような、ケミカルサウンドを展開させつつ、サウンドの中にしっかりとした冷静さも潜ませ、リスナーのツボを抑えることも忘れない。

それから、辺りが薄暗くなりBIG BEACH STAGEの雰囲気も、ますますヒートアップしていく中、3rdアルバム『Surrender』から「Under the Influence」の楽曲が投下されると、低音で挑発的なエレクトロサウンドと、赤いライティングに浮遊感を覚えつつ陶酔してしまった。いつの間にか夜を迎え、DJセットも後半に差し迫ったところで、「Saturate」が流れ始め、オーディエンスから手拍子と歓声が沸き起こり、一斉に躍り出す人々の姿で溢れかえる。人の心をわしづかみにする強力なパワーに魅了されたところで、「Swoon」を披露!ステージ裏から、花火も打ち上げられ、恍惚とするサウンドにオーディエンスの熱気が急上昇していく。

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(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Akiyoshi Ishigami)

最前列にいたため、花火は少しだけしか見られなかったが、それでも彼等のサウンドをこの規模で体感できる喜びに満たされながら、「Star Guiter」から、ラストの「Hey boy, Hey girl」と代表曲を連続投下すると、さらにオーディエンスが弾けるように踊りだしていた。特にラストの「Hey boy, Hey girl」では、お約束の大合唱!この楽曲の不動の人気をみせつけ、オーディエンスの興奮が最高潮に達してステージが終了した。トムエドも笑顔で、オーディエンスに手を振りながら、ステージを降りて行った。

BIGBEACHFESTIVAL12

(画像提供:BIG BEACH FESTIVAL事務局/photo by Kotaro)

今年は、昨年を上回る2万人以上の来場者数を記録したとのことで、毎年恒例のフェスの1つとして、来年の開催に期待したい。

(成田 早那)

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