0.8秒と衝撃。＠TOWER RECORDS渋谷店インストアライブ

今回は、2012年07月18日(水) TOWER RECORDS渋谷店で行われた0.8秒と衝撃。のインストアライブをレポート！！




会場であるTOWER RECORDS渋谷店B1F「STAGE ONE」に到着すると、既にフロアは満員に近い状態であった。近くにいた青年が「ハチゲキの曲、１曲も知らない‥」と語っていたのを耳にする。きっと友人の付き添いで来たのであろう。今から脳を直撃する新鮮な衝撃。ソレも初めてが生だなんて‥幸せな青年だ。そんな事を思っていると暗転し、ほぼ時間通りにライヴが開始された。

メンバーが大歓声で迎えられると、塔山忠臣が客を煽る。J.M.の「スーパーソニック！」の絶叫と共に本編は、6月6日に発売された新譜『バーティカルJ.M.ヤーヤーヤードEP』から「ボンゴとタブラ、駆け抜けるリズム。」「あなたがここにいてほしい」「NO WAVE≒斜陽」の3連発で幕を開けた。リズムとノイズの渦が会場を巻き込む。ダイヴ禁止のアナウンスを率先して破る塔山忠臣は今日も無駄に元気だ！勿論、音源とは完全に違うライヴアレンジである。毎回、ライヴを見ると感じるのが有島コレスケの絶対的な存在感。あの音源の複雑な打ち込みのリズムを独自の解釈により生音で叩き出す。人力では不可能な箇所のアレンジも秀逸である。彼の存在はバンドにとって本当に大きい。更に誰も予想していなかった「Ｂｒｉａｎ　Ｅｎｏ」で会場はヒートアップ。ここからは人気曲の連発で完全にいつもの激しいハチゲキライヴ状態と化した。彼等6人と0.8秒と衝撃。の楽曲は常に進化している。ライヴを見る度にメンバーの技量は上がり鋭利さを増している。また、楽曲のライヴアレンジも毎回少なからず変化している様に感じる。個人的には、音源と同じサウンドを聴きに行くならば、ライヴというモノの価値は然程無くなってしまうと考えている。生ならではの衝動や楽曲の変化を楽しむ。ソレがライヴの醍醐味であろう。その点では、音源とはまったく別のヴァージョンであるとも言える0.8秒と衝撃。のライヴの有り方は正解である。リズムチェンジが激しい楽曲故か、演奏に混乱や荒さを感じた箇所も無かったワケでは無いが、ソレもライヴならではの楽しみとも言えなくも無いし、彼等の成長によって修正されていくであろう。本編ラスト「０２４９０８５０２３０．．．」での会場の盛り上がりは凄まじいモノがあった。半裸で狂気の表情を見せる塔山忠臣が客席にダイヴ。J.M.も呼応し飛ぶ体制を見せるが制止されてしまう。彼女の華麗なダイヴは一見の価値がある。雅とは正にあの御姿なのである。

SET-LIST
　・ボンゴとタブラ、駆け抜けるリズム。
　・あなたがここにいてほしい
　・NO WAVE≒斜陽
　・Ｂｒｉａｎ　Ｅｎｏ
　・「町蔵・町子・破壊」
　・檸檬
　・０２４９０８５０２３０．．．
アンコール
　・ラザニア

アンコールの「ラザニア」では、ダンスフロアと化した会場をこけし坊やことベーシストの野菜くんが不思議なダンスで更に盛り上げる。ふと先程の青年の方を見ると‥彼も楽しそうに踊っている。新たなハチゲキッズの誕生である。ライヴ終了。蓋を開けてみれば、インストアライヴとは言え、殆どワンマンに近い充実の内容であった。暖かな拍手が起こり、メンバーもお客も皆良い笑顔をしている。この笑顔こそが、素晴らしいライヴだったという確かな証拠と言えるだろう。0.8秒と衝撃。のライヴを未体験の人には是非とも、生の彼等に触れ新たな衝撃を受けて欲しい。

今回、とあるサプライズがあった事を特筆しておきたい。以前までの0.8秒と衝撃。の出囃子SEはThe Prodigyの「Smack My Bitch Up」であったのだが、今回から新しいSEが採用されている。何と塔山忠臣自身の楽曲であるという。今後のライヴを楽しみにしている人の為に詳しくは書かないが、この曲が本当に恰好良い。一聴するとATARI TEENAGE RIOTに近い印象を受けたのだが、塔山忠臣のツイッターの発言を読むと実はもっと奥が深い楽曲の様だ。


実際、新SEはファンの反応もかなり良い。音源としてCD化を望まれる１曲である事は間違い無いであろう。


0.8秒と衝撃。新作リリースツアー【新しい日本の怪物。】が決定。東京公演は0.8秒と衝撃。にとって初のワンマンライヴとなる。


リリースツアー以外にも青森のロックフェス“夏の魔物”やパルコサマースクール　2012 ボーイルーム等、夏のフェスやイベントの出演も決定している。詳しくはオフィシャルをチェック！！

【記事：オトさがライター・江崎】


「0.8秒と衝撃。公式HP」

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