2013年1月24日~27日にアメリカ アナハイムで開催された世界最大規模の楽器ショー『NAMM SHOW 2013』に出演。FGN(FUJIGEN)ブースにて、SeijiとYukiによるデモ演奏が行われた。ベーシストであるShimataroの出演も急遽決定。D_Driveの弦楽器隊3人によるデモ演奏は多くの観客や音楽・楽器媒体の取材陣を唸らせた。日本の老舗ギターブランドFGN(FUJIGEN)がメンバーと協力し制作したFGN 「D_Drive」モデルは、Seijiも自身のブログ『D_Drive Seiji の『完璧』ブログ』にて「恐るべしFUJIGEN! マニアック過ぎてギター好きにしかわからん内容のブログになった。」と大絶賛している。
D_Driveメンバーは『NAMM SHOW 2013』会場にて、Marshallの社長を始め、元MR.BIGのRichie Kotzen、MEGADETHのChris Broderick、元RacerXのBruce Bouillet、雅-MIYAVI-等、多くの著名ミュージシャンと交流し有意義な時間を過ごした。『NAMM SHOW 2013』終了後にはPETSHARKというバンドのライヴ招待を受け、更にライヴ出演してしまうというサプライズも。「Hyper Driving high」「M16」「Cassis Orange」の3曲を演奏し喝采を受けた。今回の『NAMM SHOW 2013』では、全力でドラムを叩ける機会が無かったchiikoにとってはとても嬉しいライヴだったに違い無い。
快進のICHIGEKI×D_Drive@横浜club sensation
現在、HMバンド快進のICHIGEKIとD_Driveのカップリングツアーが行われている。今回は、2013年02月10日(日)に横浜 club SENSATIONで行われたツアー初日のレポートをお届けしたい。まず、横浜 club SENSATIONは本来、ライヴバーである為に他のライヴハウスに比べるとキャパシティが少な目である。この日のチケットは見事にSOLD OUT。逆に考えると、あの空間に両バンドの濃いファンが会場狭しと集まってたという事である。コレが盛り上がらない訳が無い。定刻通りにD_Driveのライヴが始まる。今回は海外進出からの凱旋ライヴ1発目、2013年の本格的なライヴの初日でもありメンバーにも気合が入る。更にFGN 「D_Drive」モデルの日本初お披露目という事も重なり、大きな意味を持っていたライヴであったと言っても過言では無い。NEWギターとベースのサウンドは、まるでフレットレスの様な音の滑らかさを個人的には感じる事が出来た。自らの弾き易さを突き詰めたという演奏者にとっては分身でもあり、一番の武器とも言える楽器では無いであろうか?今後、その刃が更に研ぎ澄まされていく事を楽しみにしている。横浜 club SENSATIONが、その形状故に建物自体がchiikoのパワフルなドラムと共振して文字通り一体となる気持ち良い空間を作り出していたのも面白い感覚だった。その空間を弦楽器の鋭角な音が直線的に切り裂き、突き抜けて行く。音響の加減や設定が難しい会場ではあると思うが、ソレ以上に横浜 club SENSATIONには独自の魅力があると言っても良い。D_Driveは3枚の作品からベストな選曲でライヴを進め、ファンは拳を挙げ呼応していく。改めて、ギタリストの2人を見ていて感じた事がある。Seijiには大きな経験値とソレに伴う自信があり、貫録さえ感じるプレイをバンド初期から見せる事が出来ていた。反面、過去のYukiは初期のライヴDVDを見ても解かるのだが、プレイに対する硬さやパフォーマンスの面でもドコか遠慮がちであったと感じる。しかし、現在のYukiは本当に楽しそうに自由にギターを弾きメロディを紡ぎ出す。自身のプレイに対し自信や確信を持ち、悩み持ちえていたであろう様々な事に対する葛藤を上手く昇華させ、心に余裕が出来たのでは無いであろうか?ソレは華やかで伸びやかになったギターサウンドにも顕著に表れている様に感じる。インストゥルメンタルバンドであるD_Driveはヴォーカルがいない分、各楽器がキャッチーなメロディを弾き出している。実はSeijiとYukiのツインギターだけでは無く、ビリー・シーンを彷彿とさせるShimataroの表現力豊かなベースフレーズを追いかけても楽しめるバンドである。今回、ライヴを見ていて改めて感じた事があったのだが、D_Driveのファンは実際に楽器を演奏しているリスナーが多い事もあり、其々の御目当ての楽器により、ファンのノリが皆違うと言う事。コレはとても面白い現象である。メンバー自身から楽器を演奏している楽しさが伝わってくるのもD_Driveの大きな魅力の1つだ。その楽しさを知っている人が一人でも多くD_Driveの音に触れてくれる事を願っている。また、初めて聴いたという人も少なく無かったであろう快進のICHIGEKIのファンも楽しそうに身体を揺らしていたのは嬉しい光景であった。
かいしんの いちげき!
D_Driveの演奏が終わると、次は快進のICHIGEKIのライヴがスタート。彼等の音楽性は基本的なベースはメタル寄りなヘヴィサウンド。しかし、ポップで歌謡曲的な展開や相対するハードコアな面も多く、一種独特なミクスチャーバンドとも言える。【江戸前四重奏 BAND OF EDO STYLE】と自称するように、日本人としてのアイデンティティが濃厚に込められたロックを激しく奏でている。