元気に満ち溢れた奇妙礼太郎のヴォーカル
現在放送中の学研教室のCMに、奇妙礼太郎の歌が使用されている。奇妙礼太郎の持ち味であるソウルフルな歌声は、CMでの子供たちの元気な姿と見事にリンクしており、CMのイメージ・アップにしっかりと貢献している。
2011年に発表された『GOLDEN TIME』は、ビッグ・バンド形式の奇妙礼太郎トラベルスイング楽団SIDEと、主にギター弾き語りで構成されるソロSIDEの2枚組で、奇妙礼太郎の魅力が凝縮されたアルバムだ。ヴォーカルにありったけの魂を詰め込む様子は、アルバムでももちろん表現されているが、ライヴこそが彼の真骨頂。生で体験する彼のヴォーカルは、ソウルフルという言葉ではとても足りないぐらい、むき出しのまま聴き手のハートの中心に迫ってくる。遮るものがなければ、どこまでも突き進んでいく底なしのエネルギーが、彼のヴォーカルの特徴だ。
(画像は奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 official web siteより)
本当の意味でのソウル・シンガー
今回のCMでは、子供たちのはつらつとしたイメージに沿うような、陽のエネルギーに特化したヴォーカルだが、ライヴでは人生の喜怒哀楽を表現していて、そこには陽はもちろん陰も含まれる。2012年5月27日に福岡で行われたライヴでは、ギターとヴォーカルだけで会場を圧倒していた。わずか100名足らずの小さな会場ではあったが、あの空間は完全に彼の音楽と人柄で染まっていた。
(画像はAmazonより)
2012年4月4日にはライヴ盤『LIVE GOLDEN TIME』が発売されたばかりの奇妙礼太郎。2012年7月18日には、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団として新しいアルバム『桜富士山』をリリースする予定。なお、彼のライヴではTHE ANIMATIONS時代の曲も演奏することがある。アルバム『アニメーションズ』は現在も入手可能なので、こちらもおススメしたい。
(松本 良太)
学研教室 - 夏の特別学習 TVCM奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 official web site