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2024年04月20日(土)
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【オトれぽ】ライブレポートNo.24 FUJI ROCK FESTIVAL’12②

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【オトれぽ】ライブレポートNo.24 FUJI ROCK FESTIVAL’12②

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7月28日(土)FUJI ROCK FESTIVAL’12  

日本を代表する野外ロック・フェスティバル、フジロック・フェスティバル’12が、7月27日(金)、28日(土)、29日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場にて3日間開催。今回は、2日目、7月28日(土)のライブレポートをお届け!

フジロックフェスティバル12

(画像提供:FRF'12事務局/photo by Yasuyuki Kasagi)

フジロック2日目は、ブルックリン出身の5ピースバンド、マイ・ベスト・フィーンドを観賞するため、RED MARQUEEへやってきた。あのワープと契約した新人バンドという事もあって、やはり、観賞しておきたいアーティストの1組であった。場内の気温が上昇していくのを感じていた。

開演時間を迎え、メンバーのクリス・リンドブレード(Rhodes Piano)と、フレデリック・コールドウェル(Vo/Get)、ジョセフ・ノール(Dr)と、ポール・ジェンキンス(Key)、コールドウェルの幼馴染でハードコアバンド、ジ・エクスプロージョンでも活躍していたベースのダミアン・ジェヌアルディの5人が登場!ライブ冒頭は、デビューアルバム『In Ghostlike Fading』から「Higher Palms」を披露!深くて儚いギターサウンドにまったりと癒されていく。ボーカルのコールドウェルの歌声が、音源で聴くよりも力強いことに驚きを隠せなかった。

明るい時間帯ではあるが、ゆったりとした雰囲気が漂いだす。続いて、未発表音源も演奏され、独特の気だるいメロディーに引き込まれていきながら、「In Ghostlike Fading」の切ないスローナンバーに熱く心を打たれ、歪んだギター音が体に沁み渡る。ラストは「ODVIP」の演奏が流れ始めると、自然にオーディエンスから手拍子が沸き起こる。煌びやかなローズ・ピアノと響き渡るギターサウンドに夢中になっていた。もう少しだけ、音に酔いたい気分だったが、メンバーがファンに向かってバックを投げ入れプレゼント!緩やかな空気感の余韻を残し、メンバーがステージを去っていった。

さて、お次のステージは、2009年UK北部に位置する海辺にあるリゾート地モアカムにて結成された、4人組ロック・バンド、ザ・ハートブレイクスマシュー・ホワイトハウス(23歳/Vo/Gt)、ジョセフ・コンドラス(22歳/Dr)、ライアン・ウォレス(23歳/Gt)、クリス・ディーキン(25歳/Ba)という、フレッシュ炸裂と言わんばかりの若手バンドだが、UKメディアも大絶賛!フロントマンのマシューは、そのルックスからデビュー前にも関わらず、バーバリー(2011A/Wコレクション)のモデルとして大抜擢されたり、元ザ・リバティーンズカール・バラーなどから、お褒め言葉を頂いたりと、超話題のニュー・カマーである。

RED MARQUEEには、そのマシューの活躍からなのか、大勢のファンが駆け付けていた。オーディエンスからの期待感が自然と伝わってくる。そして、ステージにメンバーが登場し、フロントマンのマシュー「フジロック~。ハートブレイクスです!」と挨拶し、1stアルバム『FUNTIMES』から「SAVE OUR SOULS」の演奏がスタート!爽快で流れるようなメロディーが場内に蔓延!1曲目から、正統派UKロックサウンドとマシューのよく通る歌声に心地よさを覚え、直球で素直なリズムに虜になってしまった。その後も、アルバム収録曲の「Hand On Heart」「POLLY」なども披露!オーディエンスがリズムに乗って体を弾ませる。そして、今回のハイライト「Delay, Delay」では、鮮やかなレッドのライティングと、素直でポップなメロディーに最後まで、身も心も躍り出すオーディエンスの姿があった。英国の音楽事情が冷え切っている今だからこそ、こういったストレートな音楽性が大切だと思えたステージであった。

フジロックフェスティバル12

(画像提供:FRF'12事務局/photo by Yasuyuki Kasagi)

RED MARQUEEを後にして、急いでGREEN STAGEへと向かう。2日目のヘッド・ライナーのノエル・ギャラガーズ・ハイ・ フライング・バーズを観賞するためだ。そしてGREEN STAGEの最前列付近に向かったが、既に最前列は、オーディエンスで埋め尽くされていた。しばらくしてから、イギリス、ロックのレジェンド、レイ・デイヴィス&バンドのステージが始まった。

レイ・デイヴィスは、60年代を代表するイギリスのロック・バンド、キンクスのフロントマンを務めた。今回バンドメンバーを引き連れ、少し遅めに登場したレイ・デイヴィス。黒いスーツ姿に大御所の風格を感じながら、ライブ前半に披露された楽曲、「I'm Not Like Everybody Else」には、感動が込み上げ、一緒に口ずさんでしまった。そして、68歳とは思えないほどアグレッシヴに、ステージ上を動き回りギターを持ちながらジャンプをしていた。特に「You Really Got Me」の演奏時のパワフルさには、圧倒させられてしまった。

次のステージが始まる間、GREEN STAGEの両端にあるスクリーンに、ロンドン・オリンピックの開幕式の映像が流れ、ポール・マッカートニーが、ビートルズの名曲「Hey Jude」のピアノ演奏する姿が映し出されていた。これには場内にいたオーディエンスからも大歓声が上がり、場内が一体となり揃って「Hey Jude」を大合唱するのであった。

フジロックフェスティバル12

(画像提供:FRF'12事務局/photo by Yasuyuki Kasagi)

辺りも暗くなり、スペシャルズのステージが始まる。最前列付近だったのもあり、覚悟はしていたが、1曲目、代表曲である「Do The Dog」が流れだすと、モッシュの嵐に巻き込まれてしまった。そのまま、モッシュの嵐に身を任せていると、最前列にいた人から「スペシャルズ終わった後、前に来ませんか?」という有難い言葉を頂く。後半、さらに白熱するモッシュの嵐に必死に耐え続けながら、「Little Bitch」の演奏がスタートすると、「ワンツー!」というところを、「いちにー!」と日本語に変えて披露する場面など、終始テンションの高いパフォーマンスを見せつけていた。

スペシャルズ終了後、最前列へ移動!今年はノエルのステージを単独公演で2度観賞している。このフジロックも含めると今年で3度目。昨日のリアムは、オアシスの楽曲を披露し場内が大興奮状態となっていたが、なんだか、オアシスの曲を2日間に分けて聴くという複雑な心境もなくはない。しかし、当分再結成がないのなら、オアシスの楽曲をリアムにも、ノエルにも歌い続けて欲しいなと強く願うばかりだ。

フジロックフェスティバル12

(画像提供:FRF'12事務局/photo by Yasuyuki Kasagi)

周囲から、「ノエル~!」という歓声が上がりだし、徐々にその歓声が力強くなっていく。昨日と同様、超満員のGREEN STAGEは熱気と興奮が入り混じっていた。遂に、開演時間となり、ノエル・ギャラガーとバンドメンバーが登場! 4万人クラスでノエルのステージを観賞するのも最前列で観るのも今回が初めてだった。轟音のような大歓声が響く中、1曲目は「(It’s Good) To Be Free」が披露された。

この時、今回も同じセットリストで進行されると予想はついたが、やはり何回聴いてもノエルのサウンドは色褪せない。アコギを抱え、熱唱するノエルの姿に、皆が釘付けとなっていた。そして「Mucky Fingers」などを挟み、オーディエンスの温度も加速していく中、ノエルがファンの女性に向かって「そんなに叫んでるのは俺と結婚でもしたいからか?」と話しかける。女性ファンは、「結婚したい!」と即答!それに対して「俺はもう結婚してるけど、二番目のワイフになるか?」と答える。その答えに泣き出した女性に対して、ノエルが「Don't cry, next song is Freaky Teeth」と伝え、「Freaky Teeth」をヘヴィーに歌い上げていた。

フジロックフェスティバル12

(画像提供:FRF'12事務局/photo by Yasuyuki Kasagi)

その後、オアシスの名曲「Supersonic」の演奏が始まった。アコギとピアノの音と強力なノエルの歌声に癒される。曲の途中、フライングで歌い出したオーディエンスに向かって焦らすノエル。場内が穏やかな雰囲気に包まれていく。

ラストは、「(Stranded On) The Wrong Beach」が演奏され、一旦、ステージを下りるノエルとメンバー。もちろん、これで終わるはずもなく、場内にアンコールを煽る歓声と拍手が響き渡る。数分後、再びノエルとバンドメンバーがステージに登場!「Whatever」「Little By Little」「Don’t Look Back In Anger」と、怒涛のオアシスナンバーを惜しげもなく披露!今迄に体感したことがない規模での大合唱に、感極まる思いで満たされていた。オーディエンスから大歓声が上がり続ける中、ノエルがステージを去り、2日目GREEN STAGEでの公演が終了した。

7月28日(土)FUJI ROCK FESTIVAL’12 @ 新潟県湯沢町 苗場スキー場

☆オフィシャルサイト☆
FUJI ROCK FESTIVAL’12


【記事:オトさがライター・成田 早那】

外部リンク


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